先生の不幸なんて望んでなかったのに、私が先生を不幸にしようとしてる。
でも、とめられなかった。
傷ついている先生を、抱きしめて、私のものにしたかった。
ぷつりと、糸が切れたように先生の右手が私の後頭部に回ってきて、
ぐしゃりと指に髪の毛を絡ませながら、私がした小鳥みたいなキスではなく、大人なキスをした。
最初は躊躇いながら。でも彼女への苛立ちと煽った私への罰のように、キスは深くなり、私の呼吸なんてお構い無しに先生の熱い唇が覆い被さる。
そして、先生は助手席の背もたれを倒して、熱気が籠る車内で私たちはひとつになった。



