違和感を感じたのは一週間前に開かれたパーティー。


「朱音、先に帰ってて。」


『え…??』


「仕事の話だから長くなるからね。

大きな契約になるだろうから
念入りに打ち合わせしたいんだ。」


『じゃあ…先に戻ってる。』


類を残してパーティー会場から出る。

打ち合わせ相手はパーティーを開いた女性。

類が経営しているジュエリーは人気が高く、
多くの人が身につけている。