双姫・嵐王 番外編



壁に背もたれて自分の方向音痴を呪う。


「どうしました??」


『ひゃい!?』


不意に声を掛けられ、変な声が出てしまった。

振り返ったらそこにはイケメンさんが立ってました。


『あ、お気になさらず…。』


こんな事を言うのは失礼かもしれないけど、
私の周りの人達って美男美女ばっかりだから
普通の人より耐性がついたと思う。

それよりも出来る限り上品にしなきゃ!!


「君は…。」


私の事なんか気にしないと思ったのに
イケメンさんは無駄に近寄って来た。