たとえばきみとキスするとか。



体格も同級生の男子と比べても一回り大きいし、中学校の時は高校生に間違われ、今は大学生に思われるぐらい。

たしか小学2年生までは私のほうが背は大きかったのに、まさかこんなに差が広がるとは。


「お前は成長しねーよな」

零が哀れむような目つきをしている。


「今、胸見たよね」

「ペチャパイ」

「うるさいな」

私の成長は悲しいぐらい止まっている。


「ってか、どこ行くの?」

まっすぐ行けば家だというのに零は右に曲がった。


「コンビニだよ。急に炭酸飲みたくなった」

コンビニに行くなら明日のお昼ごはんをついでに買っておこうかな。パンばっかりじゃ飽きるけど、食堂の戦いにはこの前のことで懲りてしまったし。


コンビニに着いてレジへと商品を持っていくと、またクマのもふもふシリーズのクジを発見した。

棚の景品は少なくなっているけど、一応全種類残っている。


「これ、お前の好きなやつじゃん」

飲み物のバーコードを読み取ってもらっている間、零もクジに気づいた。