そのあとはもちろん蓮のチームが勝って、次の女子たちの試合は声援で燃え尽きたかのように、適当にやって終わった。
「莉子」
番号が書かれたゼッケンとボールを倉庫へと片していると、誰かから肩を叩かれた。
「れ、蓮」
じゃんけんで負けて片付けの当番になってしまったけど、その運の悪さを吹き飛ばすように、ほんのりと額に汗をかいている蓮は輝いて見えた。
「莉子のチーム応援してたのにな」
蓮の落胆で分かるように、私のチームは負けた。
「ご、ごめん」
私も可憐にシュートとか決められたらよかった。
「ううん。ただの練習試合だし。それより今日一緒に帰らない?」
蓮とは毎朝一緒に登校しているけど、帰りはとくに約束はしていない。クラスごとにホームルームが終わる時間が違うし、蓮は図書室で勉強することもあるから。
「う、うん!帰る!」
思いのほか大きくなってしまった声。それと同時に即答した自分はやっぱり蓮への気持ちが薄くなったわけじゃなかったと、安心した。
きっと最近、色々なことがありすぎて気が動転してただけだ。



