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「なんか調子が狂うな……」
そして午前の授業が終わり、昼休み。くしゃみは止まったけれど、私の調子はまだおかしい。
「え、具合でも悪いの?」
今日の昼食はパンで、しいちゃんと教室で食べていた。
「ううん。超元気」
「もう、なにそれ」
しいちゃんが呆れたように、パンの続きを食べはじめた。
こんな天気のいい日はみんな外でごはんを食べる人が多いから教室はガラガラ。私たちは窓際の人に席を借りていて、窓から射し込んでくる日光が眠くなるほど暖かかった。
「蓮くーん!」
甘えたような声が聞こえてきて、私は窓の外に目を向けた。
そこには蓮と、二年の先輩。どうやら食堂へと向かう蓮を女の先輩たちがひき止めたようだ。
「ねえ、今度遊びに行こうよ」
「ってかメッセージアプリやってる?ID交換しよー」
あの猫なで声は、喉のどの筋肉を使えば出るのだろうか。
「相変わらず王子さまはモテますね」
私と同様に中庭を見ていたしいちゃんが言う。
蓮のモテ期なんて、幼稚園の時からずっとだ。むしろこの記録が途切れることはあるのかな。
蓮は大人になっても、ずっとモテていそうな気がする。



