たとえばきみとキスするとか。



それから染谷くんが家に来て、染谷くんが持ってきたテレビゲームで遊んだ。

コントローラーがふたつしかないため、みんなで代わりながらやって。零は参加しないと思ったのに染谷くんの強引さに押されてすっかりムキになってやっていた。


「染谷、また今度も遊びにくるって」

外が夕暮れになった頃。外まで染谷くんを見送ってきた蓮がリビングに戻ってきた。


「うるせーから来るって言っとけ」

「明るくていいヤツだろ?零も仲良くなれそうで嬉しいよ」


私はみんなが食べたお菓子やコップを片しながら、零も蓮もいつもどおりでホッとしてる。

染谷くんが来るまでリビングは微妙な雰囲気だったというか、蓮もなにかあったんじゃないかと疑っていたから。


なにもなかった。

なにかあるわけがない。

なのに、なにかを予感させることを零はしてきた。顔が近づいてきた時、私は動くことができなかった。