たとえばきみとキスするとか。



「だって蓮が出掛けちゃって私たちだけになったら間(ま)が持たないでしょ」

「は?なんの間?」

「か、会話……とか?」

せっかくの休日なんだからお喋りしたり、リラックスしたいじゃん。でも零とだったらリラックスどころかデトックスが溜まって、1日が終わる頃には疲れてしまいそうだなって。


「お前が単純に、俺とじゃなくてアイツといたいだけだろ」

あれ、なんか零が拗ねてるように見える。


「あ!分かった!」

色々な辻褄がピタリと当てはまったように私は大声を出す。


「零は寂しかったんだ」

「は?」

「私と蓮が仲良くしてると、自分が蚊帳の外にいるような気持ちになってたんでしょ?だからネックレスのことも気に食わなかった、そうじゃない?」


昔はなにをするにも、どこに行くにも3人一緒だったから。私が蓮に恋をして、同じバランスだったものが崩れて、3人でいることもずいぶんと少なくなってしまった。

だから、きっと零は寂しく感じて……。



「バカじゃね」

不意に肩を押された私は意図も簡単にソファーへと倒れてしまった。


「べつに俺は寂しくねーし、ネックレスだって気にくわないってだけの理由じゃない」

また私をまたぐようにして見下ろすように零の顔。


「お前は俺のこと本当になんにもわかってねーよな」

イタズラに私の髪の毛を指で触る。