そして家に着くと、まるで王さまのように零がリビングのソファーへと座っていた。どうやら今起きてきたようだ。
「零、適当に弁当買ってきたから」
蓮がビニール袋をテーブルに置くと「ふーん」と他人事のような返事。
普通は俺のぶんも買ってきてくれてありがとうでしょ?
やっぱり零は言葉足らずというか、こういうところは直していかなきゃダメな部分だと思う。
零は「幕の内弁当かよ」なんて、文句を言いつつも結局、お米一粒も残さずに食べて最後には私たちが買ってきたアイスにまで手を出していた。
「誰が食べていいって言ったの?」
「お前の許可とかいるの?」
ああいえば、こう言う。
零に文句を言いながらも、私もアイスを食べてるし、しかも考えてみればアイスも蓮のおごりだった。
「雪子おばさんたちお土産買ってきてくれるって」
「へえ」
「もっと喜びなよ」
「どうせただの温泉まんじゅうだよ」
「それは頑張って温泉まんじゅうを作ってる人に失礼じゃない?」



