そして私は熱を下げるために寝て、お昼は雪子おばさんのおかゆを食べた。体温を計ると熱は37.0度になっていた。
まだ微熱はあるけど、市販の薬も飲んだし、ご飯も食べたから身体はそこまでダルくない。
回復してきた安心から、甘いものが食べたくなる冷凍庫を確認する。いつも蓮がアイスを買って入れておいてくれるのに今日に限ってない。
ないと分かり諦めたらいいものの、今はかなり口がアイスを欲している。私はとりあえず悪化しないように上着を羽織り、近くのコンビニへと行くことにした。
一応、病人という罪悪感からマスクをして、いつも以上に私は速く歩く。
5分足らずでコンビニに到着して、店内に入る手前で「莉子……?」と声をかけられた。振り向くとそこにいたのは柊花。
「なんでそんなにコソコソしてるの?」
柊花がクスリと笑う。だってみんな仕事や学校だと分かっているけど、もし遭遇したら『熱があるのに』って怒られてしまうから。
「しゅ、柊花こそ、なんで?」
今の時刻は13時。柊花は制服姿だし、早退でもしない限りこの時間に外にいるのはおかしい。
「ああ、うちの学校今日からテスト期間だから早帰りなんだ」
……テスト。忘れかけていたもうひとつの難題を思いだし、頭が痛くなる。
「ちょっと、そこの公園で話さない?」
柊花にそう言われて、私は自然と頷く。
どうやら柊花もアイスを買いにきたようで、同じ味のものをコンビニで買った。



