無意識に制服のポケットの中にて手を入れる。だけどネックレスは体育の時にジャージのポケットへと入れ換えたことに気づいて、私は確認した。
「……あれ……」
だけど、ジャージのポケットにもネックレスがない。
「あれ、あれ」と、ジャージが入っていた袋の中やその周辺を見てみたけれど、落ちていない。
ま、待って……。一気に血の気が引いていく感覚。
私はすぐに廊下に出て、体育の時に通った道を歩く。そして靴を履いた昇降口にたどり着いたけど、やっぱりネックレスはない。
……外かもしれない。
私は慌てて上履きを脱いでローファーに履き替えた。
傘をさして下校していく生徒たちを横目に、私は地面を探しながらハンドボールをやったグラウンドに向かう。
グラウンドには無数の水溜まりができているほど、雨が強くて、私はすでにずぶ濡れだった。
だけど、そんなの気にならないぐらい、私は必死にネックレスを探す。
ない、ない、ここにもない。
動いたり飛んだりしたから、絶対にグラウンドだと思ったのに。
もしかしたら地面が抜かるんでいるから、埋まっている可能性もある。
私は汚れることもいとわずに、地面に膝をついて、手でぐちゃぐちゃの土をはらった。



