蓮の教え方は本当に上手くて、苦手な数学なんてスラスラと問題が解けてしまうぐらい。
「私って天才だったのかも……!」
ひとりで興奮していると、蓮はクスリと笑った。いや、正確には笑われてしまった。
時間はすでに22時を過ぎていて、あまり居座っても迷惑だと思い私から「今日はここまでで大丈夫」と教科書を閉じた。
「俺は徹夜してもいいよ?」
「いやいや、蓮の睡眠を削ることはできませんので」
「なんで敬語?可愛いね」
蓮の言葉に目を泳がせていると、私は本棚の中にブルーのアルバムを見つけた。
「あれ、これって……」
色違いのものが私の部屋にもある。それは私たちの成長記録ともいえる小さい頃からのアルバムだった。
「見る?たぶん、莉子の知らない写真もあるよ」
「そうなの?見る!」
テーブルにあった勉強道具を片付けて、次はアルバム鑑賞会になった。最初のページはまだ赤ちゃんの時。私のほうが生まれた月は早いけれど、蓮と零は私と同じ産婦人科で産まれた。
「俺たちをほうが3か月も遅いのに、あっという間に莉子の成長に追い付いちゃったよね」
幼稚園に入学する頃には、蓮のほうが私より背が高い。



