たとえばきみとキスするとか。






次の日の学校。なんとか1日の授業を終えて放課後になった。来週から期末テストがはじまるため、部活動は今日から休み。

久しぶりに「どこかに寄って帰ろう」としいちゃんが誘ってくれて、その前に借りたい本があるからと図書室に来たところ。


普段はあまり利用しない場所だけど、図書室は静かで日当たりもよくて、なんだか心が落ち着く感じがした。


「ちょっと私、本探してくるね」

勉強や本を読むためのテーブルがあり、しいちゃんはそこにカバンを置いた。


「一緒に探そうか?」

「ううん。大丈夫。莉子はここで待ってて」

しいちゃんは本棚へと向かっていき、私はとりあえず椅子に腰をおろした。

そして自然とスマホを確認すると、珍しくお母さんからメッセージが届いていた。


【元気?変わったことはない?あと2週間でリフォームも終わりだから、残りの期間もみんなに迷惑をかけないように過ごしてね】

文の次には、なぜかファイト!という可愛いネコのスタンプつき。


どこでダウンロードしたんだろう。

っていうか、リフォームのことなんてすっかり忘れてた。あんなに渋っていた早川家での生活も慣れてきて、今では部屋も自分の部屋のように使わせてもらってる。

あのドタバタとした移転から、半月が経ったなんて思えない。その間に色んなことがありすぎて、時間の感覚が麻痺している。