たとえばきみとキスするとか。




「関係ないことないでしょ。柊花と私は友達だし、私に隠れてこそこそと秘密を作るなんておかしくない?」

違う。こんなことが言いたいんじゃない。


「どうせ零が無理やり私には内緒にしようって、柊花を口どめしてるんでしょ?一体なにを隠してるわけ?べつに怒ったりしないし、そりゃ零が柊花に変なことしてたら軽蔑するっていうか、話し合いが必要――」


すると、私の話を遮るように零はソファーから腰を上げて、ギロリと睨んだ。

 
「ペラペラと、うるせーんだよ」

また零は苛立つような瞳をする。そして威圧的に近づいてきて、零はそのまま私を見下ろした。


「なにがあったか、なんて知ってどうすんの?」

「………」

「そういう幼なじみだからっていう干渉、マジでうざい」


その言葉で、なにかがプツリと切れた気がした。


「そんなこと零に言われたくない!零だって私に干渉してくるじゃん。それと同じことでしょ?」


いちいちああだこうだと、ケチをつけたり文句を言ったり。私のすることや言うことに散々干渉してきたくせに、私はよくて、零がダメなんて、そんなのは不公平だ。
 

「だって俺、お前のこと幼なじみだって思ってねーし」

……ドクンと、心臓が大きく跳ねる。