怖がって誰も近寄ろうとしないこの場所に、みんな毎日のように通ってくれていた。
そして、しま子に話しかけてくれていた。
なにを言っても通じなくて、牙を剥いて叫んでばかりのしま子に、根気よく優しく語りかけてくれていたんだ。
『信じてるよ』って。
それがあたしにとっても、どれほど心強かったことか!
みんな、ありがとう。ありがとう!
信じてくれてありがとう!
みんなのおかげだよ!
「ほ、ほんとに、ありが……」
お礼を言おうとしたら、隣に門川君が立った。
彼のこの表情をなんと例えればいいだろう。
こんなに優しく慈愛に満ちた表情を、あたしは知らない。
門川君。ありがとう。
あなたが異界から命を賭けてしま子を連れ戻してくれなかったら、こんな日を迎えることはできませんでした。
ありがとう。ありがとう。
ありがとうって言葉じゃとてもとても言い表せないけど、その分、心を込めて言わせてください。
「ありが……ありが……あ、ああぁ――……」
だめだぁ。やっぱり声にならないよおぉ……。
「天内君、無理して言葉にしなくても大丈夫だ。キミたちの気持ちは僕たち全員の気持ちだから」
そんな優しい言葉をかけられて、また、泣けて泣けて……。
あたしは顔をグチャグチャにして、心からの気持ちを込めて、ひたすら唸り続けた……。
そして、しま子に話しかけてくれていた。
なにを言っても通じなくて、牙を剥いて叫んでばかりのしま子に、根気よく優しく語りかけてくれていたんだ。
『信じてるよ』って。
それがあたしにとっても、どれほど心強かったことか!
みんな、ありがとう。ありがとう!
信じてくれてありがとう!
みんなのおかげだよ!
「ほ、ほんとに、ありが……」
お礼を言おうとしたら、隣に門川君が立った。
彼のこの表情をなんと例えればいいだろう。
こんなに優しく慈愛に満ちた表情を、あたしは知らない。
門川君。ありがとう。
あなたが異界から命を賭けてしま子を連れ戻してくれなかったら、こんな日を迎えることはできませんでした。
ありがとう。ありがとう。
ありがとうって言葉じゃとてもとても言い表せないけど、その分、心を込めて言わせてください。
「ありが……ありが……あ、ああぁ――……」
だめだぁ。やっぱり声にならないよおぉ……。
「天内君、無理して言葉にしなくても大丈夫だ。キミたちの気持ちは僕たち全員の気持ちだから」
そんな優しい言葉をかけられて、また、泣けて泣けて……。
あたしは顔をグチャグチャにして、心からの気持ちを込めて、ひたすら唸り続けた……。


