―― バサバサバサッ!
「うわわわ!」
絹糸が方向転換したとたんに、無数の何かに取り囲まれて周りが薄暗くなる。
「なにこれ! あ、ウツボカズラ!」
凍雨くんの攻撃から逃れたウツボカズラの残りが、一斉に襲いかかってきた。
何十匹ものウツボカズラが、大きな葉っぱの羽をバサバサさせて、あたしたちを囲んでいる。
「どうやら、我らにエサを横取りされたと思って怒っておるようじゃな」
「なにそれ! 横取りしようとしたのはあっちの方じゃん!」
「アマンダの言う通りですわ! それにエレオノーラちゃんはエサなんかじゃありませんわ!」
「そーだそーだ! そこどけ空飛ぶ食虫植物!」
「天内さん、権田原さん。ウツボカズラに理屈を言っても通じませんよ」
「ええぃ、バサバサと鬱陶しいのう。小僧、こやつらを片付けい」
キィンと空気が冷えて体の芯がキンキンに凍える。うひょ、寒い!
強烈な冷気にブルブル身震いすると、ウツボカズラたちの表面にも白い霜が覆い始めた。
よっしゃ。これでウツボカズラを一掃でき……
「待って、凍雨さん!」
「うわわわ!」
絹糸が方向転換したとたんに、無数の何かに取り囲まれて周りが薄暗くなる。
「なにこれ! あ、ウツボカズラ!」
凍雨くんの攻撃から逃れたウツボカズラの残りが、一斉に襲いかかってきた。
何十匹ものウツボカズラが、大きな葉っぱの羽をバサバサさせて、あたしたちを囲んでいる。
「どうやら、我らにエサを横取りされたと思って怒っておるようじゃな」
「なにそれ! 横取りしようとしたのはあっちの方じゃん!」
「アマンダの言う通りですわ! それにエレオノーラちゃんはエサなんかじゃありませんわ!」
「そーだそーだ! そこどけ空飛ぶ食虫植物!」
「天内さん、権田原さん。ウツボカズラに理屈を言っても通じませんよ」
「ええぃ、バサバサと鬱陶しいのう。小僧、こやつらを片付けい」
キィンと空気が冷えて体の芯がキンキンに凍える。うひょ、寒い!
強烈な冷気にブルブル身震いすると、ウツボカズラたちの表面にも白い霜が覆い始めた。
よっしゃ。これでウツボカズラを一掃でき……
「待って、凍雨さん!」


