神様修行はじめます！ 其の五のその後

　門川君に話を打ち切られてしまっては、納得のいかない連中も、しぶしぶ平伏するしかない。


「……では、私どもはこれにて」


　そう言って立ち上がって、チラチラあたしを睨みながら力ない足取りで道場から離れていく後ろ姿を、あたしたちは黙って見送った。


　その背中がすっかり見えなくなったとたん、門川君が我慢しきれず「プッ」と吹き出す。


　口元に拳を当ててプルプル両肩を揺らす姿を見て、あたしたちも揃って盛大に吹き出してしまった。


「わはは！　小娘よ、ようやった！」


「アマンダったら最高でしたわ！　さすがはわたくしの親友ですわ！」


「やだわ、里緒ったら笑わせないでよ！　せっかくお腹が落ち着いたのにまた痛くなっちゃうわ！」


「と、塔子、大丈夫でおじゃるか！？」


　マロさんが急にアタフタしだす様子に、みんながまた明るく笑う。


　あたしも、久しぶりにすんごい爽快な気分で笑えた。


　いやあ、いけ好かない相手をやり込めるって最高だねー！