「ちょっと、取らないでよ。これはあたしの貴重品なんだから」
「そ、その奇怪な物体を寄こせ! どうせ現世の怪しい術具だろう!? そんな危険な物体は処分せねばならん!」
「だたのスマホだってば」
接続されてないんだから、ほとんど機能してないよ。絹糸に頼んで充電だけはしてるけどね。
「どうするの? あんたたちがあくまでも自分の娘を門川君の正妻にするってんなら、あたしはこの動画を公表しなきゃならなくなるけど?」
3人は目を吊り上げ、『視線で殺せるなら殺したい』くらいの迫力であたしを睨んでる。
けど、あたしはぜーんぜん平気。
もう一度画面を見て、わざとらしく口元を手で隠してクスッと笑ってやったりして。
そんなあたしたちの様子を見ていた絹糸が口を開く。
「勝負あったな。お前たち、小娘のあの余裕の顔を見てみい。どちらが有利か明白じゃろうて」
あたしは画面から3人に目線を移して、ニンマリ目を細めた。
3人は歯をギリギリ鳴らして悔しそうにしているけれど、なんの反論もしてこない。
そこに門川君がダメ押しの声をかける。
「君たち、長老方や上層部に鬼が退去した旨を報告しに行ってくれないか?」
この話はこれでもう決着。言葉の奥にそういうキッパリした意思を匂わせている。
「そ、その奇怪な物体を寄こせ! どうせ現世の怪しい術具だろう!? そんな危険な物体は処分せねばならん!」
「だたのスマホだってば」
接続されてないんだから、ほとんど機能してないよ。絹糸に頼んで充電だけはしてるけどね。
「どうするの? あんたたちがあくまでも自分の娘を門川君の正妻にするってんなら、あたしはこの動画を公表しなきゃならなくなるけど?」
3人は目を吊り上げ、『視線で殺せるなら殺したい』くらいの迫力であたしを睨んでる。
けど、あたしはぜーんぜん平気。
もう一度画面を見て、わざとらしく口元を手で隠してクスッと笑ってやったりして。
そんなあたしたちの様子を見ていた絹糸が口を開く。
「勝負あったな。お前たち、小娘のあの余裕の顔を見てみい。どちらが有利か明白じゃろうて」
あたしは画面から3人に目線を移して、ニンマリ目を細めた。
3人は歯をギリギリ鳴らして悔しそうにしているけれど、なんの反論もしてこない。
そこに門川君がダメ押しの声をかける。
「君たち、長老方や上層部に鬼が退去した旨を報告しに行ってくれないか?」
この話はこれでもう決着。言葉の奥にそういうキッパリした意思を匂わせている。


