神様修行はじめます! 其の五のその後

「き、きさま! 我らを脅すつもりか!?」


 真っ青だった連中が、真っ赤になって怒鳴り出す。


 まるで歩行者信号みたいだなー。見ていてちょっとオモシロイ。


「そっちが先に脅してきたんじゃん」


「脅したわけではない! 事実を言っただけだ!」


「この動画だって事実じゃん。動かしようのない事実じゃん」


 あたしは、事実を世間に知らしめようとしているだけだよ?


 なにしろあんたらは、門川君の義父になろうってんでしょ? なら隠し事はよくないよ。


 ぜんぶさらけ出したうえで、本当にそんなお偉い立場にふさわしい人物かどうか、世間様の公正な判断を仰がないと。


「で、この動画を見た人たちが、なにを感じてどんな反応を示すかは、あたしの関知するところではございません」


「ぐっ……」


 言葉に詰まって唸っている3人の側に、仲間のみんながゾロゾロ近寄ってくる。


「なにが映っているんですの?」


「ボクにも見せてください!」


 ディスプレイを覗き込もうとするみんなを前に、連中は慌てて画像を隠そうとした。


 一瞬早くあたしがスマホを胸元に引き寄せる。