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「ユズ〜、おはよ!!」





「桃佳!おはよ!」








昨日の夜に、どんな事があっても今日という日の朝はやってくる。




大空のせいで昨日はあんまり寝れなかったんだから!


いつも…思い出しちゃうんだよね。


あの時の大空の少し悲しそうな顔。


それじゃまるで、嫉妬してくれてたみたいじゃん。


大空らしくない。







「…ズ!ユズ!」




「あ、へっ?はい!」




「なにー、ボケェっとして!
さては…またなにかあったな?」




「…えぇ……さすが、桃佳。」





「でしょ!
なにがあったの?」




「あのね…2回目。キス。」




「うわっ!あいつもやるね〜。
なんか言ってた?」




「うーんと、なんか…
“ 忘れられるもんなら忘れてみろ。”って。」





「キャー♡すごいよユズ!!それ!すごい!」





「そうなの?
あたしよくわかんないや!」




「ユズにも春が来るね!!良かった良かった!」




「うーん…そうか?」











あたしにはよく分からないなー。


あのキスはなんだったのか。