部屋にある鏡が、嫌に綺麗で俺の傷が汚くみえた。





「…」




あの時、俺が大人しく捕まっていればよかったのか。







「おい、仕事だ。」






ドアの前から聞こえる声に、苛立ちが募るのを抑え俺は従った。





…覚悟を決めたんだ、この傷に誓って。