ユカと そのギャルが、 最後のコーナーに差し掛かった時…… ギャルの肘が当たり、ユカが転んだ。 「ユカ!!!」 一瞬、校庭に音がなくなった。 ガシャーン!! 静寂を破ったのは、陶器が壊れる音だった。 その音が聞こえた者は、音の元を見た。 生徒会長の足元には、 粉々になったティーカップ。 その会長は、 立ち上がり、ワナワナと震えている。 ユカは立ち上がると、 飛ばされたバトンを ヨロヨロと取りに行き 痛みに歪む顔を隠し、走り出した。 「ユカ……」