「ねえ、花凛ちゃん……」
「は!?
な、なに?恭弥」
「俺も、ああいう風に
花凛ちゃんを抱っこしたい。」
「何言ってるの!?
不謹慎な!
ユカが大変な目に
合ったって言うのに!」
「でも……
花凛ちゃんと
あんなコトしてるの想像してたら……
・・・反応してきちゃった...テヘ」
「は??
ちょっと!ユカ!
います!
ここにも変態がいます!」
恭弥は、手を挙げて
ソファから立ち上がろうとする花凛の
その手を掴むと、
ぐいっと自分に引き寄せた。
左手は後頭部、
右手で腰を抱き寄せる。
「ちょっ!?恭弥?」
自分の鎖骨に
花凛の顔を埋めさせると
宏晃と恭弥の視線が合った。
これから起こす報復で、
歪んだ顔をする者たちを想像し
お互いが微笑んだーー