“さくらんぼ飴 ” コレは俺達の…いわゆる思い出の味でもあった…。 小さい時からいつも家にあって いつもそれを舐めていた。 悲しい時に舐めると悲しさなんて吹っ飛んだ。 嬉しい時に舐めると、より一層 楽しくなった。 美亜が泣いてるときも“さくらんぼ飴”を一緒に舐めて笑った。 そんな思い出の味だ。 その事を思い出したかのように 美亜は微笑むと飴を口に頬張って笑った。