「逢」 あのな。 「俺が居なくなっても」 それだけでいいから。 「ちゃんと、笑ってて」 にーっと頬を濡らしながらも口角を上げる。 うん、逢は、笑顔が似合ってるよ。 「どうか、幸せで」 ニッと笑って、逢の頭をくしゃっと撫でた。 「大好きだよ、世界で一番!…じゃあな!」 満面の笑みで、手を上げて背を向ける。 最後は笑顔で。 さよなら。 俺の 愛しい人。