『俺が居場所をやる』
蓮央の言葉は本当になった。
あんなにいらないと思っていたはずのそれは、今ではすごく...安心できるものになっていて。
受け入れたくなかったものさえ、受け入れられる心に変化して。
私自身も受け入れてくれて。
まさに有言実行した、南蓮央。
彼に出来ないことは無いんじゃないか、とすら思う。
ボーッと立っている私の頭に、蓮央の手が乗せられた。
「よくできました。じゃ、選手交代」
そんなことを言うから次は蓮央が出るのかと思えば、出たのは圭太で。
その手にはスピーカーが握られている。
...無言で耳を塞いだ。
『ってことで、メンバーが1人増えた。
今から親睦会という名の飲み会を始めるから、思う存分楽しめよー!』
「おぉー!!俺の時代!!」
『諒真、お前だけ麦茶にしてもいいけど?』
「ひでぇ!!イジメか!?」
圭太と諒真さんの掛け合いに、みんなが笑う。
なんだか面白くて、私もつられて笑ってしまった。
「...やべぇ。反則...」
隣に立つ蓮央が、何かを言った。
こころなしか、顔が赤いような...?
もしかして風邪とか?
「大丈夫?顔赤いよ?」
「...何でもねーよ。
それより、下行ってみんなと飲んでこい」
「私、お酒弱いんだけど...。あとビール嫌い」
「ジュースもあるから大丈夫だ」
「...子供扱いしないでくれる?」
「ったく、めんどくせーな。圭太に言えば何かしら用意してもらえるから、行ってみれば?」
なるほど。
圭太ならぴったりのをくれるかもしれない。


