さて、この子は何しに来たのだろう。
あたしにとどめを刺しに?
ちょっと成功したからって調子に乗り、新車まで買った勘違い女の話を自分の将来の教訓にするために?
「あははは、全部駄々漏れてるし!塔子姉相当病んでるね!」
やばい、悪魔の高笑いにしか聞こえない。
次々と繰り出される無邪気という名の刃に、心臓が軋み始める。
「ま、チーフが突然プーになったんじゃしょうがないかあ」
このままあたしをズタズタに斬り割き再起不能にさせる気だ。
一体誰から遣わされてきたのよ、クビだけじゃ物足りない元上司たち?
なんにせよ、とんでもない魔物が親族にいたとは・・・
「逆だよ、逆!俺塔子姉を助けに来たんだし。ねえ、仕事見つからないなら、うちの学校で働きなよ!
ちょうど人募集しててさ、今なら即採用間違いなしだから!」
あれ、それとも天からの使者?

