真凛奈「ここなんて言うとところ?」


窓の外の景色は、私の知ってる日本ではなかった。


お爺「ここは、ヘリオスという国じゃが……。お前、ここが分からないのか?」


真凛奈「……ヘリオス?」


お爺「お前、名は?」


真凛奈「真凛奈、一之瀬真凛奈。」


お爺「ま……りな。」


真凛奈「ん、どうしたの?」


お爺さんは、私が名前を言うと驚いた顔をした。


お爺「何でもない。記憶が曖昧なのかもしれんな。」


真凛奈「うーん、そうなのかな?」


まぁ、とりあえずそういうことにしておくか。


お爺「外へ行ってみるかい?」


真凛奈「うん、行きたい!!」