コンコンコン


アテン「失礼します。」


真凛奈「失礼します……。」


私もアテンを真似て挨拶をした。


王「どうした?」


アテン「先ほど城下町にアバドンが出ました。」


王「あぁ、聞いている。その場に居合わせたお前が退治したのだろう?」


アテン「確かにその場に居合わせました。
しかし、私が倒した訳ではありません。


倒したのは、真凛奈です。」


王「は?」


何でそんなことを言うんだろう?


アテン「真凛奈は、スカパリです。」


あぁ、フランがさっき言ってたっけ?


スカパリは、なんか凄いんだよね?
まさかその事を言うために私をここに連れてきたのかな?


王「スカパリ!?どういうことだ?」


アテン「俺もその事が知りたくてここに来ました。」


王「真凛奈、君の宝器を見せてくれないか?」


宝器……?


真凛奈「宝器って何ですか?」


アテン「さっき出した弓の事だ。」


あぁ……。


真凛奈「できるか分からないけど頑張ってみる。」