パカパカ……


?「大丈夫か……ってアテン!?」


アテン「無事だ。」


フラン「クヌム様!?」


クヌム……?

この銀髪の人の名前かな?


アテン「こいつは王国騎士団一番隊副隊長クヌムだ。」


真凛奈「はじめまして、真凛奈です。それでクヌムさんの後ろにいるのは?」


クヌム「一番隊の隊員です。はじめまして、真凛奈さん。」


姿勢や所作が綺麗でなんか、王子様みたいな人だな。


クヌム「市民の手当をする隊員もいるし、アテンは馬で帰りなよ。」


アテン「言われなくてもそうする。……真凛奈、来い。そっちのメイドは頼むぞ。」


クヌム「わかったよ。」


アテンは私の手を引いて一頭の馬のそばへと歩いていった。


真凛奈「また馬……。私寝るよ?」


アテン「……別にいいけど落ちないように俺に寄りかかって寝ろよ。」


真凛奈「うん、わかった!」


人生2度目の乗馬。


恐怖心なんか全然無くて、あの気持ちいい眠りにつけると思って嬉しくなった。