さっきからアテンの作ったシェルターを攻撃し続ける悪魔。


アテン「クッ……!!」


パキッ!?


アテンのシェルターにヒビが!!


フラン「早く来て……!!」


落ち着け……、イメージしろ。


アテンのシェルターの前にもうひとつシェルターを作るんだ。


アテンは剣士だったはず。

剣士はシェルターでは戦えない。

だったら私がやるしかないんだ。


体の奥が熱くなって目の前には、黄色のシェルターの前に赤いシェルターが出来た。


アテン「っ、真凛奈!?」


それを確認すると私は、胸元のヘリオライトを握り、目を閉じた。


次に目を開けると、手の中には矢のない弓があった。


私はその弓を限界まで引き絞る。

すると炎の矢が現れる。


あの時と同じだ。


悪魔めがけて矢を放った……。



アバドンという悪魔は、雄叫びを上げながら消えていった。