王「お主は異世界の住人だ。」


真凛奈「はいっ!?」


何言ってんの、この人。

異世界……って何?


アテン「異世界って!?」


王「私も伝説でしか聞いたことがないが、もうひとつの世界があるらしい。
昔は行き来出来たらしい。だからこの世界に能力が使えない者も存在するんだ。」


真凛奈「確かに私のいた場所には、能力者なんて居なかった。」


王「そして、もうひとつの伝説があるんだ。希に同じ魂を持つ者がそれぞれの二つの世界にいると言われている。」


アテン「同じ魂って……じゃあこいつは……」


王「あぁ、私の娘マリナと同じ魂を持つのだろう。ただ、育った環境が違うから性格は違うようだな。」


もう何が何だか分からねぇよ……。


王「理解は……出来てないな。これからはここに住むといい。今すぐメイドに部屋を手配させる。それまでこの城の中を案内してもらいなさい。アテン、頼んだぞ。」

アテン「はい。」


王「あ、あと明日からはソーラーの使い方をアテンから教えてもらいなさい。」


アテン「それも、ですか?」


王「あぁ。」


アテン「わかりました。」


……私はもとの世界に戻れるのだろうか。