王「マリナ……?」
ん?またこの人も私の名前知ってるの?
真凛奈「えっと……。」
アテン「残念ながらこいつは、王女のマリナ様ではありません。」
残念ながら……?
王「……そんなこと分かっておる。それでお主は誰だ?」
真凛奈「一之瀬 真凛奈です……。」
王「真凛奈か……。はっ!?それは、ヘリオライト……!?」
……ヘリオライト?
あぁ、このネックレスか。
真凛奈「あぁ、これは確かにヘリオライトという宝石が使われてますけど。」
アテン「お前の持ってるその宝石は、王族か王国騎士団の一部しか持つことが許されていない貴重な宝石だ。」
真凛奈「へぇー、そうなんだ。」
王「……お主、それをどうやって手に入れた?」
真凛奈「どうやってって……おばあちゃんの形見。というか、私はこれからどうなるの!?」
王「……お主どこから来た?」
真凛奈「日本。」
アテン「なんだそれ?」
王「……そこにはスコトスがいないのか?」
真凛奈「あの化物?いないよ!!……ん?でも私、日本での最後の記憶、あれだな……。」
王「そういうことか……。」
アテン「王……?」


