パカパカパカ……


へぇー、馬って結構穏やかに進むんだなぁ。


それにこの揺れは……うん、ヤバい。


アテン「おい、寝るな。」


さっきからうとうとしちゃう。


真凛奈「寝たくて寝てるんじゃないよ。この揺れが私を寝させてくるの。」


アテン「はぁ……。寝るなら俺に寄りかかって寝ろよ。じゃねぇと落ちるからな。」


真凛奈「え!?いいの!!」


普通なら恥ずかしいって思うんだけど、この睡魔に勝てそうになかった。


アテン「あぁ。」


私は後ろのアテンに体重を預けた。


するとすぐにまどろみの中へと落ちていった。