真凛奈「……アテン?」


アテンって確か何かの神話に出てくる太陽神の名だよね?


それにこの国の名前のヘリオスも。


真凛奈「へぇー、太陽神の名前なんだ。いい名前だね。」


そう言うとアテンと名乗った少年は、驚いた顔をした。


真凛奈「え、何?」


アテン「……何でもない。城まで連れていく。……乗れ。」


アテンは剣をしまい馬に乗った。


真凛奈「は?乗れって馬に?」


アテン「それ以外に何がある。早く乗れ。」


……馬乗ったことないんだけど。


まぁいいや、なんとかなるっしょ!!


真凛奈「でもどうやって乗るの?」


アテン「ん。」


アテンは私に手を出した。


私はその手を取った。


グイッ!?


気づくと馬の背に乗っていた。


真凛奈「うぇっ!?」


アテン「変な声出すな。行くぞ。」


後ろからアテンの声がした。


そして馬は進み出した。