戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜






青空が広がり、気持ちいい春の風に吹かれる中。



あたしの心には反対にモヤモヤした不安の塊が渦巻いていた。



指定の制服に身を包んで指定の鞄を持って立っているあたしの横を、同じ制服の子たちが通り過ぎていく。




「ごきげんよう」


「あら、ごきげんよう」




そんな会話をしながら。



ごきげんようって...どこのお嬢様!?


もしかしてこの学校、相当なお金持ちしか来れないんじゃ...?



ドンッ!!




「痛っ!」




後ろから誰かにぶつかられて、前によろけた。


持っていた鞄が地面に落ちる。


反射的に振り返ると、4人の男の子たちが立っていた。


一番前の黒髪の人がぶつかったみたい。


長い前髪で目が隠れていて、表情が読めない。




「何、あんた。邪魔」


「...え」


「ボーッと突っ立ってんじゃねーよ」