『受けた攻撃の威力や量によって、そのゲージの色部分が減っていく。ライフがあるうちは攻撃を受けても傷は負わないが、無くなればモロに食らう。
そういうことだから、ライフが無くなった者には絶対に攻撃をしないように!!』




ひえっ...。


攻撃をモロに受けるとか、考えただけでも恐ろしい。



身震いするあたしの隣で、ゼンはとても楽しそう。


ウキウキした顔つきで笑っている。



...ドS?

それかドM?





『ライフが無くなった者はそこでテスト終了となるので、迅速に観客席へ避難すること。
どちらか一方のチームが全員終了するまでこのテストは続く。
それと、戦い方は自由で、一騎打ちでもいいし、グループで戦ってもいい。
...説明は以上だ。
では、次のブザーが鳴ったら開始とする!』




嘘っ、もう始まるの!?


心の準備が出来てないよ!!



でも、ライフがある限りは攻撃されても無傷らしいし...。



出来るだけ目立たないようにして、ライフが無くなったらすぐに観客席に行こう。



...よし!!


怖いけど頑張ろう!!





──ビーーーッ!!




気合を込めたと同時に、テスト開始のブザーがスタジアム内に鳴り響いた。