『ルールは簡単。
行動は自分次第だが、自身の持ちうる力を盛大に使い、死なないようにしてくれ』
...はい!?
それって、下手したら死ぬってこと!?
そ、そ、そんなに危険なんですか!?
『それと──...最後に一つ。
救護室は用意してあるし、万が一はこちらでシールドを張るが、頼むから死者を出さないでくれ』
はっ...?
何ですか、その最後の注意点。
しかも校長先生なのに生徒にお願いしてるし!!
う、うそ...
これってヤバいやつじゃ!?
あたし、棄権した方がいいよね!?
──...ビーーーー!!!
回れ右をしようとした瞬間、サイレンが鳴り、扉が開いて通路内が明るくなる。
やる気に満ちた人混みの波に押されるまま、あたしは広場へと押し出されてしまった。


