それから10分くらい歩いたところで、先生は突然立ち止まった。
「全員ついてきたな!!
ではこれから、能力テストを行なう!!」
来た。
能力テスト。
その言葉に周りの空気がピリッと張り詰める。
「ここからさらに数分歩いたところに、専用のスタジアムがある。そこでテストを受けてもらう!」
スタジアム...?
そんな大掛かりなテストなのかな?
「ただし!!テストといっても普通の能力披露ではないぞ!!個人個人で自慢されてもつまらんからな。
きちんとこっちで考えてある特別テストだ!!」
「特別、ねぇ...」
いつの間にか隣にいたらしいゼンがポツリと呟く。
その顔は不敵に笑っていて、まるで何かを楽しんでいるようだった。


