翌日。



登校したあたしたちは、1時間目から先生によって外に連れ出された。



校舎を出てひたすら歩く先生についていく。



持ち物は何もいらないって言われたけど、何をするんだろう?


もしかして遠足とか?



隣を歩くクレアがそっと耳打ちしてくる。




「先生、どこに行くのかしら?」


「分からないよ...。
こっちの方向って何かあったっけ?」


「入学したばかりだから私も何もわからないわ。
昨日配られた資料にも、『能力テスト』としか書いてなかったし...」




だよね。


あたしも資料見たけど、

今日の午前は能力テストをするので体調を整えてこい!

...という内容だった。



能力テストって何だろう。


あたしも参加しちゃっていいのかな。


無意味すぎるけどね...。




「っ、わっ...!!」




考えながら歩いていたせいか、地面の石に思いっきりつまづいてしまった。



まずい!!


転んじゃう!!



地面アスファルトだから絶対痛いやつ!!



無理ー!!