紅色に染まる

次目を覚ました時に私は誰かと話していた。


きっと…カウンセリングの人。


笑顔で話しかけてくれる女性は楽しい話ばかりを持ちかけてくる。


今さっきのを見て笑えるわけもなかった。


私はただ頷くか首を横に振るだけ。


何かがあるわけじゃなかった。


多分だけど…これは私の【過去】。


ちゃんと覚えてはいない。


人が死んだ事、そして…自分は生きていちゃいけないことだけは覚えていたから。


でも…こんなんじゃない。


これは私の【過去】じゃない。


こんな明るいものじゃない。