「何食べたいですか?」 私の言葉に、待ってましたと言わんばかりに彼は答える。 「ステーキ」 ……は、はぁ!? ステーキ肉なんてないんだけど。 これだから金持ちは…… 「じゃあ、和食でも作りますね」 そう言って、超質素な精進料理のような和食を作ってやった。 それでも、漢ラーメンばかり食べているから味覚が麻痺してしまったのだろうか、美味い美味いと食べてくれる遠藤先生ににやけてしまった。