無理矢理入院して、はや八時間が経とうとしていた。

夜勤の東さんは勤務を終え、昼勤のスタッフとバトンタッチとなる。

私の陣痛は徐々に強くなり、深呼吸して痛みを逃がさないといけないほどだった。

陣痛の間隔は、ようやく七分ほどだろうか。




「まだまだですね」




涼しい顔で優奈ちゃんが言い、背中をさすってくれる。

優奈ちゃんがさすると、痛みがすーっと遠のくようだった。

優奈ちゃん、さすがだ!!