「24週か」 夜十時、仕事が落ち着いた遠藤先生が病室に入ってくる。 そして、私の隣の空いたスペースに横になった。 「このベッドに大人二人、キツイです」 私の言葉に、 「つべこべ言うな」 得意の遠藤節が響き渡る。 「こうやって俺に触ることが出来て嬉しいだろ」 そう言ってそっと私を抱きしめた。