ホストクラブは夢夜城―――― 誰かがそんな事を言っていた気がする。テレビで見たのか、友達が話しているのを聞いたのか、忘れてしまったけど。 でも、確かにその例えは本当なんだと、私は今実感していた。 大きなドアが開かれると、ピカピカのシャンデリアが目を眩ませる。そして花道を作るように両側に並んだイケメンたち。 「――――いらっしゃいませ、お姫様!」 シャンデリアに負けないような、キラキラした笑顔で迎えてくれた。