「――――青葉に、愛を誓います」


 聞こえないように小さな小さな声で呟き、微かに触れるぐらいそっと、彼の手にキスを落とした。ホストの青葉が一番客にするのをマネして。

 あの時の青葉はリップサービスだけど、私は……気持ちなんて止められない。青葉を知る度に、どんどん好きになってしまうのが自分でも分かる。

 ……何やってんだろう、私。失恋が前提の片思いだっていうのに。

 でも、もう暫くいいよね。青葉を、好きでいていいよね。


 だから、貴方に愛を誓うよ。


 何だか急に苦しくなってしまって、青葉の手を急いで毛布へ入れた。そしていい加減自分も寝ようと、寝室へ向かった。

 今日は、青葉の夢を見てしまいそうだ……