次の日、いつもなら来る時間に彼女は現れなかった。



休み??珍しいな……。



どうしたのか聞こうとスマホを出し、連絡先すら交換してないことに気づいた。毎日放課後に会ってたのに……連絡先も交換してなかった。



バンッと勢い欲ドアが開き。数日前に顔をあわせた黒田が教室に入ってくる。俺を見つけると、ズンズンと近寄り胸倉をつかまれた。



「てめぇ!!騎士気取りだけして本当にピンチのときは、暢気だなッッ!!!!」



「……はぁ?何のことだよ」



「ギャル数人にあいつが連れてかれてたんだよ!!俺が行ってもあいつビビるだろうし……あぁ゛!!とっとと行って来い!!あいつが大怪我でもしてたら俺が、お前をボコボコニすっからな!!!!」



バッと教室から飛び出した。ギャルといったら昨日の子を思い出した。



まさかそんな訳ない、見られた??俺がすきなのが伊達さんだって気づかれた??それだけで、彼女に危害を加える??



自意識過剰だろ、と思いながらも心臓が嫌な音を立てた。