私は隣にいる頼くんを見た。


突然、押し倒されてキスをされたことを思い出し顔を赤くした私を、首を傾げて見る頼くん。



ずるいよ、本当。


何も言えなくなるじゃない。


「どうした?」


もう!!



「私ばっかり、ドキドキして」


そう、いつも私ばかりドキドキする。



私をドキドキさせる相手は、ケロッ、としてるし。


「俺だってドキドキしてるよ」



私を、抱き締めた頼くんの胸に私は押し当てられた。


ドクンドクン……ドクンドクン。



早い鼓動。


加速する私の鼓動。



君と混ざって、色濃くなる。