なのにーーーー



凛に触れたのは、仲間だった奴。


仲間だった裏切り者のアイツ。


「お兄ちゃんーーーー


助けて」



そんな俺を呼ぶ震えた声の妹。



そんな妹の体を触るアイツを俺は、睨みつけた。


「…………」


気付くと、光龍のメンバーは奴の背後に回っていた。


奴は丸腰。


武器はなし。


俺は、奴を睨んだ。


「なあ、離してくれないか?


大事な奴なんだよ」




俺は、奴に気づかれない様に話す。


気づくな………絶対に気づくな。。