(アップルミルクティーラテ?何これ、美味しそう!)



12月。優羽は【Cafe: snowdrop 】にて、新商品の看板を見て一人テンションが上がる。

しかし、店に入ってからメニューを見て断念した。



(お小遣い足りなくなるな、これ)



結局普通の紅茶だけ注文することにする。


注文を取りに来た玲也は、優羽と目が合うとニッコリと微笑んで、立ち去る時に四つ折りにされた小さなメモ帳を置いた。 


開くと、今日はあと一時間ほどで上がるという内容のものだった。



(じゃあこのまま本でも読みながら待ってようかな)



そう思っていたが、店内は割りと混んでいて、待っている人もいるようだった。


優羽は玲也の携帯に『桜公園にいます』というメッセージを送ってから会計を済ませる。